東京都の猪瀬知事は、医療法人「徳洲会」グループ側から５０００万円を受け取っていた問題の責任を取り、１９日午前１０時半から記者会見を行い、辞意を表明した。

　猪瀬知事は、辞職を決断した経緯や理由について、「石原慎太郎前都知事と会い、都政やオリンピックの準備をこれ以上停滞させるわけにはいかないと思った」と述べた。そして、徳洲会側から受け取った５０００万円については、「受け取るべきではなかった」としながらも、疑惑については従来の主張を繰り返すにとどまった。

　猪瀬知事の辞任について、都民からは、「（もうちょっと）早く辞任すればよかったんじゃないかなと思いました」「オリンピックのことで貢献していただいたりしたので、なんだか残念な気はしますけど」などの声が聞かれた。

　今月２４日にも都議会の臨時会が開かれ、猪瀬知事の辞職が正式に決まる見通しで、都知事選挙の投票日は来年２月２日か９日で調整が進められている。