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“ポスト猪瀬”各党の戦略は 記者報告

2013年12月19日 23:54
“ポスト猪瀬”各党の戦略は 記者報告

 医療法人「徳洲会」グループ側から5000万円を受け取っていた問題の責任を取り、東京・猪瀬都知事が辞職を表明したことを受け、次の知事選びをめぐる各党の戦略はどうなっているのか。政治部・田中秀雄記者が報告する。

 自民党は今週末、候補者となり得る10人ほどについて、知名度などの調査を行う予定。安倍首相は19日、石破幹事長に対し、選挙で勝てるというだけでなく行政手腕のある人を擁立するよう指示した。

 対する野党第1党・民主党は、独自候補の擁立を模索しているが、現時点で有力な候補は見当たらない。

 与野党共に意識しているのは、ぎりぎりのタイミングで出馬表明し、知事選に勝利した石原慎太郎氏のケース。自民党東京都連の幹部は19日夜、この「後出しジャンケン」を念頭に、「ぎりぎりまで見極めたい。年内に決めなくてもいい」と話した。自民党執行部は年内に結論を出したいとしているが、「頑張っているという姿勢を見せられればいい」という幹部もいる。候補者が出そろうのは来月中旬の告示日ぎりぎりになる可能性もある。