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猪瀬知事への追及続く…東京都議会集中審議

2013年12月16日 17:35
猪瀬知事への追及続く…東京都議会集中審議

 東京都の猪瀬知事が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受け取った問題について集中的に審議する都議会の総務委員会が行われている。

 16日の総務委員会で猪瀬知事側は、5000万円の借用書の写しなどを提出した。この日は徳洲会の問題だけでなく、去年の都知事選の選挙運動費用収支報告書に、実態と異なる記載をしていた疑いも明らかになり、現在も猪瀬知事への追及が続いている。

 16日の総務委員会で自民党は、猪瀬知事が徳洲会側から5000万円を受け取ったことについて、「証拠が残らないようにしたのではないか」と追及した。

 自民党・川井しげお都議「徳田(毅)議員と徳田虎雄前理事長との間で、次のようなやりとりがあったと報道されている。『とりあえず5000万円、先方に取りに来させろ。議員会館で(受け渡しを)やりましょうか』と。徳田前理事長は『足がつかないようにしろ』と(指示した)」

 猪瀬知事「借用書という証拠が残っているということは、足がつくということです」

 また、16日に提出された資料から、貸金庫は今年5月に猪瀬知事の自宅近くの大きいサイズのものに変更されていることがわかった。自民党は、「なぜ返すつもりのお金を自宅近くに移すのか」「隠すためだったのではないか」とただしたが、猪瀬知事は「いつでも返せるように自宅近くに置いた」という答弁を繰り返した。

 総務委員会での審議は、16日午後9時頃まで続く見通し。