東京都の猪瀬知事の陣営が去年の都知事選の選挙運動費用収支報告書に事務員の宿泊費などについて実態と異なる内容を記載していた疑いがあることがわかった。

　猪瀬知事の陣営が東京都選挙管理委員会に提出した選挙運動費用収支報告書によると、陣営側は４人の運動員に「宿泊費」として８１万６０００円を支払っている。しかし複数の運動員が日本テレビの取材に対し「陣営が用意した賃貸マンションに宿泊した。宿泊費などはもらっていない」などと答え、猪瀬知事の陣営が不動産業者に支払った家賃を「宿泊費」として記載していた疑いが出てきた。

　これについて猪瀬知事の事務所は「事務所で一括して支払っている。記載ミスがあれば訂正したい」と話している。

　１６日午後からは都議会の総務委員会が開かれ、徳洲会の資金問題に加えこの問題についても各会派が猪瀬知事を追及するとみられる。