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元工作員、「タナカ」と名乗る男性見かけた

2013年12月14日 2:16
元工作員、「タナカ」と名乗る男性見かけた

 13日に都内で開かれた拉致問題に関するシンポジウムで、北朝鮮の元工作員が、1990年前後に平壌市内で「タナカ」と名乗る日本人とみられる男性を見かけたと証言した。

 これは、北朝鮮の人権問題啓発週間にあわせて行われたシンポジウムで、北朝鮮の工作員だった金東植氏が証言したもの。金元工作員は、1980年代後半から90年代中盤までの間、平壌市順安地域にある外国人を収容する施設などで、「タナカ」と名乗る日本人とみられる男性を2、3回見かけたと証言した。

 金元工作員は、「タナカ」と名乗る男性は工作員の日本語講師を務め、日本人の妻がいると同期の工作員から聞いたと話した。しかし、見たのは男性の後ろ姿や横向きの姿で、顔は見ておらず、「タナカ」という名前が本名か仮名かは、わからないとしている。