年内妥結が見送られたＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）について、内閣府の西村副大臣は来年の春頃までに交渉がまとまらなければ長期化する恐れがあるとの見方を示した。

　シンガポールで行われたＴＰＰ閣僚会合に参加した内閣府の西村副大臣は、ＴＰＰ交渉の年内妥結が見送られたことで、次の交渉の山場は、アメリカの中間選挙が１１月に控えていることなどを考えると、来年の春頃が焦点になるとの見方を示した。また、「春ぐらいまでのタイミングで方向性を出さないとあとはズルズル行ってしまう」と述べ、交渉が長期化する恐れを示唆している。

　ＴＰＰ交渉は来年１月下旬に、次回の閣僚会合を開催することで調整している。