×

日本人のOPCW初代査察局長も授賞式に

2013年12月11日 13:39

 ノーベル平和賞の授賞式が10日、ノルウェー・オスロで行われた。受賞したOPCW(=化学兵器禁止機関)の事務局長は「化学兵器の廃絶」を訴えた。

 OPCWは190の国が加盟する国際機関で、現在も内戦中のシリアで廃棄計画を進めるなど化学兵器の廃絶や拡散の防止に努めたことが評価された。

 OPCW・ウズムジュ事務局長「化学兵器攻撃で耐えがたい苦痛に見舞われた人たちがいる。このような兵器は廃絶されなければならない」

 授賞式には、初代の査察局長を務めた日本の元自衛官・秋山一郎さんも出席した。

 秋山さん「地道な活動の積み重ねを評価していただけたんだということ。化学兵器を全廃、ゼロにし、更なる努力をしなきゃいけないと期待されていることを、ひしひしと感じます」

 日本円にして約1億2600万円の賞金は、新たに創設する化学兵器廃絶に貢献した人に贈る賞のために使われるという。