×

ノーベル平和賞授賞式 「化学兵器廃絶を」

2013年12月11日 2:58

 ノルウェーの首都・オスロで10日、ノーベル平和賞の授賞式が行われた。シリアの化学兵器廃棄を進めているOPCW(=化学兵器禁止機関)が受賞し、「人々に耐えがたい苦痛を与える兵器は廃絶させなければいけない」と訴えた。

 ノーベル平和賞を受賞したのはOPCWで、授賞式にはウズムジュ事務局長など現役の幹部のほか、初代の査察局長を務めた日本の元自衛官・秋山一郎さんも出席した。

 OPCWは190か国が加盟する国際機関で、現在も内戦中のシリアで廃棄計画を進めるなど、化学兵器の廃絶や拡散の防止に努めたことが評価された。

 ウズムジュ事務局長「化学兵器攻撃で耐えがたい苦痛に見舞われた人たちがいる。このような兵器は廃絶されなければならない」

 日本円にしておよそ1億2600万円の賞金は、新たに創設する化学兵器廃絶に貢献した人に贈る賞のために使うとしている。