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TPP重要5項目、米が譲歩の姿勢

2013年12月7日 17:45
TPP重要5項目、米が譲歩の姿勢

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合がシンガポールで始まり、7日午後には閣僚による全体会合が行われた。

 約3年半にわたって続けられてきたTPP交渉は、7日から4日間の閣僚会合で協定の大枠について合意を目指している。

 今回の会合の日程は、早期妥結に強いこだわりを見せるアメリカが主導して作り、先ほど全体会合で、知的財産や国有企業の規制など、政治的な判断が必要な課題について、論点の確認が行われた模様。

 日本の交渉関係者によると、日本にとって最大の焦点であるコメなど重要5項目をめぐる関税の話し合いでは、交渉妥結を急ぐアメリカが、ここにきて譲歩の姿勢を見せ始めているという。

 日本は8日、甘利経済再生担当相に代わって出席している西村副大臣と、アメリカのフロマン通商代表による会談を予定しており、日本は総合的な駆け引きでさらに譲歩を引き出したい考え。