天皇・皇后両陛下はインド公式訪問を終え、６日、日本に帰国される。

　５３年ぶりにインドを公式訪問された両陛下は、チェンナイで６日間の滞在日程を締めくくられた。最終日、両陛下は障害者施設を訪問し、障害者のためのヨガ教室や、職業訓練としてろうそくや紙袋を作る様子などを視察された。

　両陛下にとっては、５３年前に芽生えた信頼関係を再確認し、新たな友情を生み出す旅となった。ニューデリーの「ラージ・ガート（ガンジー廟）」への再訪問は、５３年前に強い印象を受けたというガンジーの平和主義などインドの思想に改めて敬意を表するものだった。また、５３年前に定礎式に参加したニューデリーのインド国際センターでは、両陛下は両国の関係に尽力してきた人たちと会い、「長い間架け橋をしてくれてありがとう」と感謝の意を述べられた。

　８０歳近いご高齢でのインド訪問だったが、両陛下は精力的に全ての日程をこなされ、各地で温かく受け入れられていた。