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米副大統領、中国首相と会談

2013年12月5日 20:18

 中国を訪れているアメリカ・バイデン副大統領は5日夜、次の訪問国・韓国に到着する。バイデン副大統領は4日、習近平国家主席と会談、中国が設定した防空識別圏について「深い懸念」を直接伝えた。防空識別圏をめぐっては、中国に対抗する形で韓国も拡大する方針を決めており、拡大されれば日中間3か国の識別圏が重なることなる。韓国政府は、バイデン副大統領に説明した後、正式に発表するとしている。

 バイデン副大統領は5日、李克強首相と会談した。冒頭、李首相は得意の流ちょうな英語で挨拶した。国営メディアによると、会談で李首相は「バイデン氏は米中関係を重視し、そのために多くの仕事をした」と称賛したという。

 これに先立ち、バイデン副大統領はアメリカ企業関係者を前に演説し、中国の防空識別圏設定が周辺地域に深刻な懸念を引き起こしたとした上で、「(4日の)習主席との会談で、アメリカ政府の確固たる立場と展望を伝えた」と述べた。これに対し、中国外務省の報道官は、習主席が会談で防空識別圏設定が国際法に合致するという原則的立場を述べたことを「アメリカは尊重すべきだ」と反論した。

 バイデン副大統領は5日夜、3か国目の訪問地となる韓国を訪れる。