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シリア難民おそらく3百万人超~高等弁務官

2013年12月4日 22:09

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は4日、都内で会見を行い、シリアの内戦による難民の数はこれまでに300万人を超えたとの見方を示した。

 グテレス難民高等弁務官は会見で、内戦が続くシリアから逃れた難民の数は3日までに登録されただけで227万人に上ったことを明らかにした。その上で、実際の数はそれよりも多く、「おそらく既に300万人を超えただろう」との見方を示した。

 また、隣国・レバノンで、難民受け入れに伴う経済的な損失が来年末までに日本円にして7500億円を超える見通しであるとの例を挙げ、周辺国に重い負担がのしかかっていると強調した。その上で、日本を含む国際社会に対し、「難民を持続的に受け入れられるような支援の仕組みが必要だ」と訴えた。