北海道滝川市の食品製造会社がローストビーフを作る際、結着剤を使って二つの肉の塊をつなぎ合わせて作っていた問題で、保健所は、この会社を食品衛生法違反の疑いで立ち入り調査した。

　立ち入り調査を受けたのは、滝川市の食品製造会社「クレストジャパン」。食品衛生法上、ローストビーフは食中毒菌の混入を防ぐため、一つの肉の塊から作らなければならないが、クレストジャパンは結着剤を使って、二つの肉の塊をつなぎ合わせて作っていた。この商品を大手百貨店の高島屋などが「お徳用ローストビーフ切り落とし」として通信販売していた。

　クレストジャパンでは約７年前からこの商品を製造していたが、「食品衛生法に違反していることに気づいていなかった」と話している。滝川保健所は立ち入り調査で他の食肉加工品についても調べたが、他の商品には違反はなかったという。