ＩＡＥＡ（＝国際原子力機関）のイランの大使は２９日、今週、欧米などと合意した核開発の縮小の時期について、今年の年末か来年１月初めから始まるとの見方を示した。

　欧米など６か国とイランは、イランが２０％の高濃縮ウランの製造停止など核開発を縮小する見返りに、欧米などが経済制裁を一部緩和することで合意している。

　イラン・ナジャフィＩＡＥＡ大使は、イランが行う核開発の縮小時期について年末か来年１月初めに始まるとの見通しを示した。ただ、核開発の縮小は欧米側の経済制裁の一部緩和と同時に行う見込みで、アメリカは実施時期は未定である程度の時間がかかるとみている。

　ナジャフィ大使の発言は、経済制裁の早期緩和を求める狙いがあるものとみられる。