１２月上旬に、長い尾を伸ばした姿を地上から観測できると期待されていたアイソン彗星（すいせい）について、ＮＡＳＡ（＝アメリカ航空宇宙局）はアイソン彗星が太陽に最接近した際、崩壊し蒸発したとみられると発表した。

　ＮＡＳＡの太陽観測衛星が撮影したアイソン彗星の画像では、太陽に接近していく様子が映っている。

　アイソン彗星は日本時間２９日早朝、太陽に最も近づくと見られていたが、ＮＡＳＡは、最接近した際、崩壊して蒸発したとみられると発表した。まだ断定はできないとしているが、彗星は予定の軌道にないという。

　アイソン彗星は、太陽の近くをかすめるように通過するため、彗星のちりやガスが光り輝き、長く尾をひく様子が地上から肉眼でも観察できると期待されていた。