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自衛隊、空中給油機の“給油”を初公開

2013年11月28日 2:57
自衛隊、空中給油機の“給油”を初公開

 航空自衛隊は27日、石川県沖の日本海上空で、空中給油機による戦闘機への給油活動を初めて公開した。

 公開されたのは、航空自衛隊が4機保有するKC-767空中給油機。給油機の後方からF-15戦闘機が近づく。並走する2機の速度は、時速約750キロ。隊員が画面を見ながら、機体後部に取り付けられた「ブーム」と呼ばれる給油用の管を動かし、戦闘機の給油口に接続する。作業を始めてから、わずか1分で接続し、空中での給油が行われた。操作を担当する隊員は、アメリカで約半年間の訓練を積んでいるという。

 防衛省では、沖縄・尖閣諸島周辺で中国軍機へのスクランブル対応が急増し、中国による防空識別圏の設定で、更に増える可能性もあることから、継続的な警戒監視活動を行うため、空中給油機を今の4機から、さらに1個飛行隊=4機を増やすことを検討している。