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イラン核協議 核開発縮小で初の合意

2013年11月25日 1:23

 スイス・ジュネーブで行われたイランの核問題をめぐる欧米などとイランの協議は24日、イランが核開発を縮小する見返りに欧米側が経済制裁の一部を緩和することで初めての合意に達した。

 合意内容によるとイランは、5%を超える濃縮ウランの製造を停止し、核兵器への転用につながる恐れのある20%の高濃縮ウランも半年でなくすとしている。また、アラク重水炉の建設を中断するとしている。イランが求めていたウラン濃縮の権利そのものについては、原子力発電など平和利用はできるとして認める形になった。

 一方、欧米側による経済制裁は一部緩和され、海外の銀行で凍結されている資金のうち、約4200億円を引き出せるようにする他、石油化学製品などの輸出入を一部認める。

 協議の調整役、EU・アシュトン上級代表「ほぼ10年間にわたる失敗の後、重要で画期的な進展だ」

 イラン・ザリフ外相「不必要な危機を終わらせ、新しい局面を見ることができたのは重要だ」

 核問題をめぐる合意は、2006年に欧米など6か国とイランが交渉をスタートしてから初めてとなる。