東京都の猪瀬知事が、医療法人「徳洲会」グループの徳田虎雄前理事長から５０００万円の資金提供を受けていた問題で、猪瀬知事は２２日午後、東京都庁で記者団に対し、資金提供の事実を認めた。

　猪瀬知事「去年１１月頃、挨拶回りにあちこちに行きました。その時に、徳田さんの所にも行きました。資金提供という形で応援してもらうということになった。（Ｑ借用書は作ったのか）もちろん。人にお金を借りたら、借用書は書きますから」

　猪瀬知事は、東京都庁で記者団に対してこのように述べ、徳洲会側から５０００万円を受け取っていたことを認めた。

　また、提供を受けた５０００万円が政治資金収支報告書などに記載がなかったことについて、「個人的に借りたお金なので、記載しなかった。資産公開に入れておくべきだった」と述べた。

　さらに猪瀬知事は、返却の経緯について「受け取った現金は使わず、返却を申し入れた。しかし後でと言われたので妻の貸金庫に入れておき、今年９月に秘書が返却した。家宅捜索とは関係ない」と説明した。