３年前、東京・足立区で中学３年の男子生徒が自殺した問題で、第三者による調査委員会は２１日、いじめが自殺の要因になったとする報告書をまとめ、足立区長に提出した。

　この問題は、３年前、足立区の中学校に通う３年生の男子生徒が自殺したもの。自殺の原因について、当時、学校や教育委員会が行った調査では、男子生徒を侮辱的な呼び名で呼ぶいじめがあったことは認めたものの、自殺との因果関係は不明としたため、遺族が第三者の調査委員会による再調査を求めていた。

　調査委員会では、当時の同級生らに聞き取りなどを行った結果、男子生徒が受けたいじめは、精神的な苦痛を与える深刻なもので、残された遺書からも、いじめが自殺の要因となったことは明らかだと結論づけた。調査委員会は足立区に対し、学校や教育委員会がどのような対策を行ったのか、遺族や区民に公開することを求めた。