ＴＰＰ（＝環太平洋経済連携協定）が年内に妥結できるのか、重要な局面となる首席交渉官会合が、アメリカで始まった。

　鶴岡首席交渉官「これまでの会合を上回る非常に重要な、ある意味で決定的な会合になる」

　首席交渉官会合は２４日まで開かれ、日本は交渉参加国から農産品などの関税撤廃を強く求められている。知的財産などの分野では、アメリカとアジア諸国が対立していることから、日本は総合的なかけ引きで交渉を優位に進め、年内妥結を強く望むアメリカなどから譲歩を引き出したい考え。

　一方、ＴＰＰ交渉と並行して行う日米２国間の４回目の協議も２０日から東京で始まった。アメリカは、市場参入の妨げになっているとして、特に自動車や保険分野での規制や基準の緩和などを求めている。ＴＰＰと同じタイミングでの妥結を目指しているが、こちらでも難しい交渉が続いている。