フィリピンを直撃した台風３０号の死者は、１８００人を超えた。最も被害が深刻なレイテ島では、救援活動が難航する中、島外への避難も本格化している。

　レイテ島の最大都市・タクロバンの空港には、民間機の運航が再開されたとの情報を受けて、避難しようとする人々が続々と集まっている。滞在中に被災した日本人男性も１３日朝、空港にやってきた。

　被災した日本人「タクロバンは連絡のしようがない。電話はダメ、インターネットはダメ。ガソリンスタンドの人が皆いなくなり、略奪が始まった」

　被災者の支援のため１２日に到着した日本の緊急医療チームが活動を開始した他、自衛隊員約５０人も現地入りする予定。

　フィリピン国家災害対策本部は、これまでに死者は１８３３人、ケガ人は２６２３人に達したと発表した。

　また、日本人については、新たに６人の無事が確認されたが、いまだ９７人の安否がわかっていない。