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「和牛」虚偽表示の成型肉にアレルギー物質

2013年11月3日 13:07
「和牛」虚偽表示の成型肉にアレルギー物質

 近鉄グループが運営する旅館で、「和牛」と表示し提供していたオーストラリア産の成型肉にアレルギー物質が含まれていたことが分かった。

 奈良市川上町にある「奈良 万葉若草の宿 三笠」では、「大和肉鶏」と表示しながらブラジル産を使用するなどの虚偽表示が10品で発覚している。子供向けの御膳などでは、「和牛ステーキ」と表示しながら使用していたオーストラリア産の成型肉にアレルギー物質の乳や小麦などを含んでいたことが新たに分かった。

 料理長は、社内調査に対し「和牛と思い込んで使った」と話しているということだが、ラベルには「成型肉」「オーストラリア産」などと書かれていて、調理場のスタッフのほぼ全員がアレルギー物質を含む成型肉であることを把握していたという。

 しかし、メニューにこの内容の表示はされておらず、取材に対し、旅館は「予約の際にアレルギーの有無を聞き、症状が出る客には伊賀牛に差し替えていた」と話している。