世耕内閣官房副長官は２日、日本テレビ系列・読売テレビの番組「ウェークアップ！ぷらす」に出演し、山本太郎参議院議員が園遊会の場で天皇陛下に手紙を渡したことに関連し、「自ら出処進退を明らかにするべきだ」と述べ、自発的な議員辞職を求めた。

　「誰でも分かる、やってはいけないこと。この方（山本議員）には、はっきり言って議員の資格はないと思う。自ら出処進退を明らかにすべき」－世耕副長官はこのように述べ、山本議員に自発的な議員辞職を求めた。

　番組ではまた、機密情報を外部に漏らした公務員らへの罰則を強化する「特定秘密保護法案」についても議論された。この法案をめぐっては、政府に不都合な情報が恣意的に秘密にされるのではないかといった懸念が指摘されている。

　民主党の長妻議員は、民主党が提出した情報公開法改正案について「政府に開示要求しても出てこなかった場合、裁判官が本当に特定秘密に資するものか、チェックして公開することができる」と説明した上で、「こういう法律くらい賛成してもらわないと、我々も特定秘密保護法案はとんでもないと言わざるを得ない」と指摘した。

　これに対し、世耕副長官は「情報公開法改正案はしっかり議論させて頂きたいし、公文書管理に関しては閣議の議事録を残すなど、改善していきたい」と述べた。