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日露初の2+2開催 防衛交流拡大など合意

2013年11月2日 18:40
日露初の2+2開催 防衛交流拡大など合意

 日本とロシアにとって初めてとなる外務・防衛閣僚協議(=2+2)が2日午前、東京都内で開かれ、防衛交流の拡大などで合意した。

 岸田外相「日露間で初となる2+2会合の開催は、安全保障、防衛分野の日露協力に新たなページを開くものだと思う」

 日本はこれまで2+2を、同盟関係にあるアメリカやオーストラリアと開催しており、ロシアで3か国目。協議では、海上自衛隊とロシア海軍の共同訓練を海賊やテロ対策にも広げるなど、防衛交流を進めることで合意した。また、来年、モスクワで2+2を開催することをロシア側が提案した。

 協議の後、ラブロフ外相とショイグ国防相は安倍首相を表敬訪問した。

 安倍首相「今回こうした形で2+2が実現されたことは、両国の協力関係と信頼関係を大きく発展させていくものと思う」

 ラブロフ外相は安倍首相に対し、「プーチン大統領は日本との関係が広範な分野で発展することを重視している」と述べた上で、2+2が日露関係の改善に「重要な役割を今後、果たす」との見通しを示した。

 日本政府はロシアとの信頼関係を深めることで、北方領土問題の進展にもつなげたい考え。