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NY株61ドル安 終値1万5618ドル

2013年10月31日 9:00

 30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)の声明を受けて、利益を確定させる売りが進んだことから、ダウ平均株価は60ドル以上値を下げて取引を終えた。

 29日からアメリカの金融政策を決めるFOMC(=連邦公開市場委員会)が開かれていて、30日の委員会終了後、FRBから声明が発表された。声明でFRBは、失業率がいまだ高い水準にあることを理由に、現在の量的緩和政策を維持することを明らかにした。一方、アメリカ経済については「今後、成長が加速する」との見通しを示した。

 市場関係者によると、最近発表された経済指標が低調だったことから、「量的緩和の縮小は来年3月まではない」との見方が市場で大勢となっていた。しかし、この日の声明で、FRBの先行きの見通しが明るかったことから、縮小は思ったよりも早いのではとの懸念が高まり、利益を確定させるための売りが優勢となったという。

 ダウ平均株価は前日比61ドル59セント安の1万5618ドル76セントで取引を終えている。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は前日比21.72ポイント安の3930.62だった。