京都御所の一般公開が３１日から始まり、大勢の観光客でにぎわっている。

　京都市上京区の京都御所では３１日午前９時に門が開かれ、大勢の観光客らが入場した。京都御所は毎年春と秋の２回、一般に公開され、秋には毎年１０万人以上が訪れる。約１キロの散策コースを回りながら、天皇の即位式が行われた紫宸殿や、皇族が暮らした清涼殿などを見ることができる。

　また、今回の一般公開では、江戸時代の絵師・岸駒が富士山の峰を描いた「墨絵山水」や、雅楽の舞の装束を着た人形なども見学できる。

　３１日朝の京都市内はあいにくの曇り空だったが、訪れた人たちはみやびな風情を楽しんでいた。

　一般公開は来月４日までの５日間で、今週末には蹴鞠（けまり）や雅楽が披露される。