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“日本版NSC”設置法案で参考人質疑

2013年10月31日 16:45
“日本版NSC”設置法案で参考人質疑

 衆議院の国家安保特別委員会で31日、「日本版NSC(=国家安全保障会議)」を設置する法案について、参考人を招いての質疑が行われた。

 立命館大学客員教授・宮家邦彦氏「間違いなく日本がこれから10年、20年、東アジアで起きているパワーシフトを生き延びるために、絶対に必要なシステムの一部だと思っている」

 元外務省職員である宮家氏は「法案が通れば、重要な外交・防衛政策について、日本で初めて組織的に連携や調整が行われた形で意志決定ができる」などと、NSC設置の意義を述べた。

 一方、元内閣官房副長官補であるNPO国際地政学研究所理事長・柳澤協二氏は「安全保障上の秘密が含まれることから、政策決定プロセスが一切公表されなくなる恐れがある」と指摘した。

 柳澤氏「情報の中には当然、国の安全上取得すべきものが含まれているので、そうするとそれを理由にして政策決定のプロセスが一切公表されない恐れがある」

 その上で、柳澤氏は「危機管理の事案や政策決定に関して、議論された概要などを定例的に公表していくべきだ」と述べた。