韓国の国会議員団が３０日、北朝鮮の開城工業団地の視察に向かった。南北関係が冷え込む中、北朝鮮側から何らかのメッセージが伝えられるか注目される。

　開城工業団地に向かったのは韓国の与野党議員２１人で、現地で操業する韓国企業の他、浄水場、病院などのインフラ施設を視察し、夕方に韓国に戻る予定。

　韓国議員団代表「開城工業団地は新しく跳躍すべきです。南北が互いに信頼を積み上げ、関係改善のため最善を尽くします」

　開城工業団地は先月、操業を再開したが、北朝鮮はその後、離散家族の再会を延期するなど南北関係は再び冷え込んでいる。韓国政府の関係者は、北朝鮮が国会議員の視察団を受け入れたことについて、「北朝鮮側も関係改善に前向きなのではないか」と期待感を示している。