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特養老人ホーム 入所基準見直しで特例案

2013年10月30日 22:15

 介護が必要なお年寄りが暮らす特別養護老人ホームへの入所基準を「要介護3以上」とする案について、厚生労働省は、要介護度が低くても認知症で自宅での生活が難しい場合などは、特例として認める修正案を打ち出した。

 特別養護老人ホームをめぐっては、入所を希望しても入れずにいる高齢者が40万人を超え、厚労省は先月の介護保険部会で、入所できる基準を「要介護3」以上とする案を示していた。

 しかし、委員からは「要介護度が低くても認知症などで入所が必要な場合がある」などとする反対意見が相次いでいた。このため、厚労省は30日の介護保険部会で、認知症で常に見守りが必要な人や家族による虐待が疑われる場合などは特例として認めるとする修正案を示した。

 介護保険部会では来月いっぱい検討を続けた上で、結論をまとめる予定。