×

少数民族複数が関与か 天安門前で車炎上

2013年10月29日 15:43

 28日午後、中国・北京の天安門の前で、車が突っ込み炎上、観光客ら43人が死傷した事件で、公安当局は、独立を求める少数民族が関与した可能性があるとみて捜査を進めている。

 一夜が明けた29日、天安門前は、車が炎上した痕跡はないものの、そこに通じる歩道の入り口には車の侵入を防ぐため、新たに車止めが設置されている。

 この事件に巻き込まれた日本人男性について、日本大使館の領事部長は、中国・上海から来た30代の会社員で、腰を打ち歯が折れるなどしており、「当時の状況はよく覚えていない」と話しているという。

 一方、北京市の公安当局は、事件に関与した可能性がある人物を特定しているとみられる。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、北京市の当局が情報の提供を求めて、新疆ウイグル自治区の2人の男性の名前や、疑いのある4台の車両ナンバーを記載した通知書を投稿している。これについて、北京市内のあるホテルは、NNNの取材に対し、「昨日(28日)、公安当局から新疆ウイグル自治区の複数の人物について、宿泊客の中にいないか」などと確認を受けたと話している。