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天安門前炎上、当局は“事件”視野に捜査

2013年10月29日 13:31

 28日午後、中国・北京の天安門の前で車が突っ込み炎上、観光客ら43人が死傷したが、公安当局は、事件の可能性があるとみて捜査を進めている。現地から中村光宏記者が報告。

 北京市内のあるホテルに取材したところ、特定した複数の人物について宿泊していないか、調べに来たと話している。

 一夜が明けた天安門前は、多くの警備はいるが、車が炎上した痕跡もなく、いつものように朝から多くの観光客が訪れている。現場では28日午後、車が歩道に進入し、観光客らをはねて炎上、車に乗っていた3人と観光客2人が死亡し、日本人男性を含む38人がケガをした。

 北京市公安局は28日夜、「関連部門が調べを進めている」と発表し、事件の可能性があるとみて捜査している。中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」には、北京市の当局が、新疆ウイグル自治区の男性2人の名前や、疑いのある4台の車両ナンバーが書かれた情報提供を求める通知書を投稿している。

 これについて、私たちが取材した北京市内のあるホテルでは、「昨日、公安当局から新疆ウイグル自治区の複数の人物について、宿泊客の中にいないか」などと確認を受けたと話していた。早期の解決に向け、捜査が進められている。