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厚労省 難病対策の改正案を公表

2013年10月29日 22:58

 厚労省は、医療費助成の対象となる難病の数を増やす一方で、ほとんどの難病患者の自己負担上限を今より引き上げる難病対策の改正案を公表した。

 厚労省は、患者団体の意向を反映して医療費助成の対象となる難病の数を、現在の56から300程度に増やす方針。その上で、難病患者の医療費の自己負担の上限を、多くの患者で現在より引き上げる改正案を29日、難病対策委員会に示した。

 それによると、夫婦2人世帯で世帯の年収が、約80万円から約160万円までの場合、これまでは自己負担なしだったのが、月に6000円までは自己負担となり、世帯年収が約370万円から約570万円までの場合は、自己負担の上限は、月に2万4600円。

 患者団体は対象が広がることは評価するが、大きな負担増となるケースもあり、納得できないと反発している。

 難病対策委員会は、患者団体とも調整し、来月末までに改正案をまとめる方針。