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小野寺防衛相“防衛秘密文書”の保存を指示

2013年10月29日 22:57

 小野寺防衛相は29日、衆議院の国家安全保障特別委員会で特定秘密保護法案が成立し、秘密文書の管理方法が決まるまでの間、防衛省の秘密情報である「特別防衛秘密」と「防衛秘密」が記録された文書を廃棄せず、保存するよう指示したことを明らかにした。今月25日に特定秘密保護法案が閣議決定された際に大臣通達で指示したという。

 防衛省によると、保存期間が満了した防衛秘密文書は、2007年から2011年までの5年間だけで、約3万4300件が廃棄されたという。

 防衛秘密文書が大量に廃棄され、秘密指定が妥当だったのかどうか検証ができないとの指摘が出ていることから、今回の大臣通達は特定秘密保護法案成立の前に「かけこみ廃棄」との批判を避ける狙いもある、との見方が出ている。