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独首相の携帯盗聴“米大統領も認識”と報道

2013年10月28日 11:20

 アメリカの情報機関がドイツのメルケル首相の携帯電話を盗聴していたとされる問題で、ドイツのメディアは27日、盗聴は以前から行われていて、オバマ大統領も知っていたと報じた。

 ドイツ誌シュピーゲルは26日、NSA(=アメリカ国家安全保障局)によるメルケル首相の電話の盗聴は、首相が就任する前の2002年から行われていたと報じた。

 また、オバマ大統領は先週、メルケル首相から抗議の電話を受けた際、「盗聴について知らなかったし、知っていたら止めさせていた」と伝え、謝罪したという。

 一方、大衆紙ビルトは27日、NSAの関係者の話として、オバマ大統領は2010年にNSAの長官からメルケル首相に対する盗聴活動を報告されていたと報じている。報道についてNSAは27日、声明を発表し、「メルケル首相に対する情報収集活動についてオバマ大統領と話し合ったことはない」などと否定している。