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大規模崩壊、地下水の流れ調査へ~土木学会

2013年10月28日 22:41
大規模崩壊、地下水の流れ調査へ~土木学会

 土木学会は、東京・伊豆大島の土砂災害を受けて緊急調査の結果をまとめ、大規模な崩壊につながった原因の究明のために、地下水などの流れについても今後、詳しく調べると発表した。

 調査を行った山梨大学・後藤准教授によると、今回被害を受けた地域は、1338年の三原山噴火で流出した溶岩や、火山の噴出物に覆われた分布とほぼ一致しているという。また、崩壊した斜面を調べると、「パイピングホール」と呼ばれる、水が噴き出したとみられる複数の穴が見つかった。

 調査団によると、こうした火山の噴出物でできた地層は水はけが良いとされており、堆積した溶岩層の中にある地下水などの流れについて詳しく調べることで、大規模な崩壊に至った原因の究明につながるとしている。

 土木学会などは、大規模な調査団を来月上旬に派遣して、土砂災害が発生した詳しい原因を調べることにしている。