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規制委長、東電に作業環境の改善など求める

2013年10月28日 15:38
規制委長、東電に作業環境の改善など求める

 福島第一原発で汚染水をめぐるトラブルが相次いでいることを受けて、原子力規制委員会の田中委員長は28日午前、就任後初めて東京電力の広瀬直己社長と面会し、作業環境の改善などを求めた。

 東京電力・広瀬社長「(面会では)福島第一原発をまずしっかりしないといけないというのが基本的認識」「現状、私が社長として把握している(福島第一の)問題については、素直にかなり率直にお話しできたと思う」

 広瀬社長と面会した田中委員長は、「福島第一原発の現状は極めて憂慮すべき事態だ」として、現場の放射線対策を行うなど作業環境の改善を求めた。広瀬社長は、現場の作業員の確保が困難になっている現状などを訴え、全社的に福島に人員をまわしていく考えを示した。

 東京電力は新潟県・柏崎刈羽原発の安全審査を申請しているが、規制委員会は、審査を進めるかどうかは今後の福島第一原発の現状を見ながら判断する方針。