伊豆諸島の一部を暴風域に巻き込みながら関東の南海上を東よりに進む台風２７号の影響について、東京・伊豆大島から堀川道子記者が中継。

　伊豆大島では２５日深夜に雨脚が強まった後、いったんは落ち着いたが、２６日明け方から再び激しい雨が降り始めた。現在も大雨波浪警報が出されていて、顔に当たると痛いくらいの横なぐりの雨が降り、手がかじかむ寒さとなっている。このような中、避難所となった大島高校では５００人以上が不安な一夜を過ごした。

　気象庁によると、大島町の元町では２６日午前１１時までの降水量が２４時間で１２８ミリに達している。また、午前７時半過ぎには最大瞬間風速２３．１メートルを観測したが、これまでのところ新たな土砂災害の情報は入っていない。

　大島町・川島理史町長「避難勧告と避難指示の解除は、しばらくは継続するということです」

　避難した住民「２時間くらいしか寝ていなくて、心配で眠れない人もいたと思う」「早く帰りたい、それだけ」

　島全域に出されている避難勧告と、３つの地区に出された避難指示は、現在も継続されているが、今後、大雨警報が解除された後に土砂災害の調査をし、安全が確認されれば、避難指示と勧告は解除される見通し。