×

独首相、米情報機関“盗聴疑惑”に不信感

2013年10月25日 17:25

 アメリカの情報機関がドイツ・メルケル首相の電話を盗聴していた可能性があるとされる問題で、メルケル首相は「友人に対するスパイ行為は一切、受け入れられない」と強い不信感を示した。

 「オバマ大統領に対しても明確に伝えているが、友人に対するスパイ行為は一切、受け入れられない」-メルケル首相は24日、ベルギー・ブリュッセルで始まったEU(=ヨーロッパ連合)の首脳会議の前にこのように述べ、不信感をあらわにした。電話の盗聴疑惑について、アメリカ政府は否定しているが、メルケル首相はそのアメリカとの関係について、「信頼関係を築き直す必要がある」とクギを刺した。また、首脳会議でも、各国からアメリカの情報機関による盗聴疑惑への懸念が示されたという。

 ドイツ政府は今後、フランスとともに、情報機関によるスパイ活動を規制するための枠組み作りに向け、アメリカと協議を行う方針。