暴力団員らへの融資を放置していた問題で、みずほ銀行は佐藤康博頭取を一定期間、無報酬とするなど、歴代３頭取の処分を検討していることがわかった。

　佐藤頭取は問題の融資について、金融庁の検査結果の報告を３月に受けるまで知らなかったとしているが、２０１１年７月から「知りうる立場にあった」ことも明らかにしている。関係者によると、みずほ銀行は佐藤頭取の役員報酬を一定期間、無報酬とすることや、塚本会長（前頭取）の辞任も検討しているという。現役の役員への処分は３０人以上に上り、問題の融資を把握した当時の西堀元頭取にも報酬の返上を求めることを検討しているという。

　処分については、再発防止策とともに、２８日までに金融庁に提出する業務改善計画に盛り込む見通し。