広告やテレビなどのマスコミ批評で知られるコラムニストの天野祐吉さんが、亡くなっていたことが分かった。

　天野さんは１５日、高熱のため都内の病院に救急搬送され、入院していたが、２０日午前１０時３８分、間質性肺炎のため亡くなった。８０歳だった。

　天野さんは広告代理店勤務の後、１９７９年に雑誌「広告批評」を創刊。商品の宣伝である広告を批評の対象とし、“ひとつの文化”に押し上げる大きな役割を果たした。さらに、テレビやラジオのコメンテーターとしても活躍し、２００６年～２００７年にはＢＰＯ（＝放送倫理・番組向上機構）の放送番組委員会・委員長も務めた。

　通夜・葬儀は本人の希望により行わないという。