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反戦の軍人、水野広徳の遺徳しのび法要

2013年10月20日 16:21

 今月18日に69回目の命日を迎えた反戦の軍人・水野広徳の遺徳をしのぼうと、20日、愛媛県松山市で法要と記念講演会が行われた。

 水野広徳の墓がある松山市の蓮福寺で行われた法要には、あいにくの雨にもかかわらず、遺族や関係者など約60人が参加した。松山市出身で、明治時代の海軍大佐・水野広徳は、海外視察などを通して、反戦を訴える平和主義者として活動したことで知られている。

 20日は、法要に続いて、水野広徳について研究している関西外国語大学の片山慶隆准教授が「平和主義者・水野広徳の論跡」と題して講演を行った。この中で片山教授は、「第一次世界大戦後の国際社会の中の『平和主義者水野広徳の論跡』」について紹介し、軍事の専門家でありながら国際的な視野を持ち、社会情勢を冷静に分析できた、まれな存在だったと語った。参加者は、水野広徳に思いをはせながら熱心に聞き入っていた。