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オスプレイ、詳しい飛行ルート明かされず

2013年10月16日 22:04
オスプレイ、詳しい飛行ルート明かされず

 アメリカ軍の新型輸送機・オスプレイを使った初めての日米共同訓練が滋賀県高島市の陸上自衛隊・饗庭野演習場で行われた。

 16日午前10時半頃、高島市の饗庭野演習場に2機のオスプレイが姿を現した。オスプレイを使った日米共同訓練は今回が初めて。台風26号の影響で朝から暴風雨に見舞われる中、アメリカ軍と自衛隊、計40人が降り立ち、訓練を行った。

 一方、演習場の外では、高島市の職員が監視を行った他、地元住民や訓練に反対する市民団体が不安げに見守った。

 オスプレイは現在、24機が沖縄の普天間基地に配備されているが、政府は沖縄の負担軽減を目的に本土での訓練を検討してきた。

 16日の訓練は午前11時頃に終了。その様子を見守った滋賀県の嘉田由紀子知事は訓練に際し、国に十分な説明を要望してきた。しかし、オスプレイの詳しい飛行ルートは最後まで明かされなかった。

 嘉田知事「無事、安全に訓練が終わったこと、ほっと胸をなで下ろしております。『情報提供は速やかに』ということは、改めて強く申し入れをさせていただきました」

 一方、「説明責任を果たしていきたい」とする武田良太防衛副大臣は、「(オスプレイの)安全性を示すことによって、本土の他地域における受け入れ態勢、理解を得やすくなるのではないか。そうした意義深いものが今回はあった」と述べた。

 防衛省は今後も、オスプレイを使った訓練を各地の演習場で行うとしている。