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各党代表質問、海江田氏は経済政策など追及

2013年10月16日 18:01
各党代表質問、海江田氏は経済政策など追及

 衆議院では16日から、安倍首相の所信表明演説に対する各党の代表質問が始まった。民主党の海江田代表は、東京電力・福島第一原発の汚染水問題や、成長戦略などについて問いただした。

 海江田代表「総理、今でも『状況はコントロールされている』とお考えですか。率直な所見を求めます」

 安倍首相「福島第一原発では、貯水タンクからの汚染水漏えいなどの個々の事象は発生しているが、福島県下への放射性物質の影響は、発電所の港湾内の0.3平方キロメートル内にブロックされています。このため、全体としては状況はコントロールされていると考えています」

 さらに海江田代表は、安倍首相の経済政策について、「雇用を不安定化させるものばかりだ」などと追及した。

 海江田代表「安倍内閣の政策は、雇用を不安定化するものばかりであり、これでは企業収益が伸びても、賃金は上昇どころか下降し、景気の好循環は生まれないのではないでしょうか」

 安倍首相「賃金の状況については、夏季のボーナスは3年ぶりの増加となり、また今年の春闘について、連合の集計結果によると、ベースアップを行う企業の割合が5年ぶりに2ケタになりました」

 このほか、TPP(=環太平洋経済連携協定)交渉をめぐるコメなどの重要5項目の扱いについて安倍首相は、「交渉はこれから本格化する。守るべきものを守り、攻めるべきものを攻め、国益を追求していく」と述べた。