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臨時国会が召集

2013年10月15日 11:31
臨時国会が召集

 臨時国会が15日に召集された。安倍首相は午後の所信表明演説で、成長戦略の実行に向けた強い決意を表明する。この国会は、7月の参議院選挙で衆参のねじれが解消されて初めての本格的な論戦となる。ねじれ解消を背景に安倍首相は重要法案を成立させたいと意気込んでいる。

 臨時国会の会期は12月6日までの53日間。安倍首相はこの国会を「成長戦略実行国会」と位置づけており、産業競争力強化法案など関連法案の成立に全力を挙げる考え。また、日本版NSC(=国家安全保障会議)を設置するための法案や機密情報の漏えいに対する罰則を強化する特定秘密保護法案も成立させたい考え。

 これに対し、野党側は福島第一原発の汚染水問題で安倍首相が「状況はコントロールされている」と述べたことや、TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉でコメや麦などの重要5項目をどのように守るのかなどについて、追及する構え。

 また、国会改革も大きなテーマとなる。首相や閣僚の答弁を減らすことなどが検討されているが、国民への説明責任とどのように折り合いをつけるのか、国会のあり方も問われることになる。