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安倍首相 海洋権益めぐり中国けん制へ

2013年10月10日 12:21
安倍首相 海洋権益めぐり中国けん制へ

 南シナ海での領有権をめぐって中国と東南アジアの一部の国が対立する中、10日、ブルネイでは、ASEAN地域の安全保障などを話し合う東アジア首脳会議「ASEAN+3首脳会議」が開かれている。会議で安倍首相は、中国を念頭に「一方的な行動は慎むべきだ」などと、日本の立場を説明することにしている。

 安倍首相はこれに先立ち、経済問題などをめぐる国際会議に出席していた。この後始まる東アジアサミットには中国の李克強首相らも出席し、海の安全保障問題などが話し合われる。

 南シナ海での領有権をめぐり中国とフィリピンなどが対立する中、9日に安倍首相はASEAN首脳らと個別に会談し、「一方的な行動は慎むべきだ」「力による現状変更の動きを大変懸念しており、紛争は国際法に基づいて、平和的に解決されるべき」との考えを繰り返し訴えた。

 10日の会議でも安倍首相は李克強首相を前に改めてこうした考えを表明し、ASEAN各国とも連携して中国の挑発的な行動をけん制する考え。

 安倍首相は議論の主導権をどこまで握れるのか。10日午後には、記者会見を行う予定。