×

TPP首脳会合で「年内の交渉妥結」確認へ

2013年10月7日 3:30
TPP首脳会合で「年内の交渉妥結」確認へ

 インドネシア・バリ島で8日に行われるTPP(=環太平洋経済連携協定)の首脳会合を前に、閣僚レベルの協議が終了した。首脳会合では、年内に交渉を妥結することが確認される見通し。

 12か国の関係閣僚らは、TPP首脳会合に向け、3日間にわたり協議を行った。

 甘利経済再生担当相「まだやるべきことは当然あるが、(年内妥結の)方向は、より確かになりつつあると思います」

 今回、安倍首相が初めて参加するTPP首脳会合は、交渉のけん引役であるオバマ大統領が欠席することになり、交渉の行方が危ぶまれた。しかし、逆に、妥結への勢いを止めてはいけないとの認識が交渉関係者の間で一気に広がったという。

 国有企業への規制など難航する分野では、今後の道筋を描き、首脳同士では、「年内に交渉を妥結すること」で一致する見通しとなった。

 大江首席交渉官代理「ゴールがないと、永遠に交渉というのは続く傾向にありますから、いつまでにというのがないと、交渉は絶対にまとまりません」

 日本側は、首脳レベルで期限が決まれば、交渉を一気にまとめられるとみている。しかし、関税という日本にとって最も難しい問題の交渉は、これから本格化する。この状態で本当に年内に妥結できるのか、今後、国内の調整も含めて厳しい交渉は続く。