高濃度汚染水漏れ 海に流出の可能性も
福島第一原発の汚染水貯蔵タンクから、新たに高濃度の汚染水が漏れていることがわかった。漏れた汚染水はタンクの周りに設置された囲いの外に出て、海に流出した可能性があるという。
東京電力によると、2日午後8時過ぎ、敷地内の汚染水貯蔵タンクの一つで、天板のつなぎ目の部分から水が漏れているのが見つかった。水は鉛筆ほどの細さで帯状に滴り落ちていて、タンクの外壁に設置された点検用の足場を伝ってコンクリート製の囲いの外側に漏れ出ていたという。
また、タンクの近くには海に通じる排水溝があり、水はこの排水溝を通じて海に流出した可能性があるという。
漏れた水は、全ベータと呼ばれる放射性物質が1リットル当たり20万ベクレル含まれる高濃度の汚染水で、東京電力は漏れた水の量を調べるとともに、原因究明を急いでいる。