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国連“福島第一原発報告書”取りまとめ延期

2013年10月2日 10:02

 福島第一原発の事故による放射能の影響に関する報告書を、今月下旬に取りまとめることにしていた国連の委員会が、汚染水の問題などを受けて、取りまとめを延期することがわかった。

 この報告書は、今月下旬に国連で福島第一原発の事故について議論が行われるのに向けて、国連の科学委員会が取りまとめを目指していたもの。関係者によると、報告書の骨子では、事故と直接結びつく健康への影響は「現在も今後もないとみられる」としている。ただ、汚染水による地下水の汚染状況や海洋への影響などについて、「さらに情報収集を進めて書き込むべきだ」という指摘が上がり、月内の取りまとめを断念したという。

 報告書の取りまとめには27か国の研究者の同意が必要で、年内にまとまるかは不透明な情勢。