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大幅な規制緩和特区を試験設置 中国・上海

2013年9月30日 2:54

 中国・上海市では29日から、金融や貿易などの分野で大幅に規制を緩和する特区が試験的に設置された。金利の自由化や外資銀行の設立などが認められることになる。

 29日に設立された「自由貿易試験区」は、習近平体制の下、李克強首相が推進してきた政策の一つで、来月1日から約3年間、金融や海運など18の業種が規制緩和される。

 金融分野では、中央銀行が管理している預金金利が自由化される他、外資銀行の設立や、保険分野の外資への開放などが認められるという。TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉に参加していない中、中国としては、海外から資本を呼び込むとともに、これまで香港に流れていた中国本土の資金を取り戻す狙いがあるとみられる。