汚染水問題などをめぐり、３０日、衆議院の経済産業委員会の閉会中審査が行われ、茂木経済産業相は福島第二原発について廃炉もあり得るとの考えを示唆した。

　日本維新の会・小熊慎司議員「（福島）県の意向にそった形の（福島第一原発）５・６号機の廃炉ということは、歓迎すべきことではあるが、第二原発についてはどうですか、廃炉については」

　茂木経産相「現在の福島県の皆さんの心情を考えると、福島第二原発について、現状で他の原発と同列に扱うことはできない、そのように考えております」

　政府は、原子力規制委員会が安全性を確認した原発について再稼働を進める方針。福島第二原発は東日本大震災で大きな被害はなかったが、３０日の審議で茂木経産相は「福島県民の心情を考えると、他の原発と同列に考えることはできない」と述べ、再稼働は難しく、廃炉もあり得るとの考えを示唆した。